印刷方式の移り変わり

北海道新聞の印刷方式は、昔は重たい鉛版を使用し大変な力仕事で体力を要するものでした。しかし、現在では技術の進歩によりコンピューターで人の手を使わずに印刷されるまでになりました。北海道新聞の印刷は昔はどんな風にやっていたのでしょう。昔と今、動画と一緒に見てみましょう。

鉛版(えんばん)

 凸版輪転機に装着する印刷版で、鉛に少量のスズ、アンチモンを含んでいて1ページ分の重さは18kg。 毎日の上げ下げ作業は、体力を要するものでした。
 現在は、2ページ用アルミ版を使用し重さは、わずか350gです 。

18kgってどれくらいの重さなの

5才児のほぼ平均体重です。お母さんが抱っこして歩きまわるにはしんどい重たさです。

フィルム

 道新本社から送られた紙面データを、レーザービームでフィルムに露光。描画されたフィルムを、感光性物質が塗布されたアルミ版にのせ大量の光源で画像を焼きつける。

フィルムってカメラのとは違うの

原理は一緒です。光に反応し現像処理されると文字や画像が浮かび上がります。のちに現像処理を必要としない機器・フィルムも開発されました。

CTP

 道新本社から送られた紙面データを、レーザービームで直接感光性物質が塗布されたアルミ版に露光し、刷版を作成するシステム。 1時間当たりの処理枚数180枚。
 運転計画を端末に事前登録できるため、作業は無人で行われます 。

CTPって

コンピューター・トゥ・プレート(Computer To Plate)の略。コンピュータによってデジタル化されたデータを、版に直接出力する方法。

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